「もっと空手と少林寺流のことを知りたい」と思って、先達から学んだり、調べたりしてきたことを、ちょっと紹介します。まだまだ不充分ですが、今から空手を学ぼうとする人が理解を深めていくうえで、少しは参考になればいいなと思います。
間違った記述を発見したり、質問があれば、ぜひ事務局にメールをくださいね。




少林寺流空手道の紹介
簡潔に「少林寺流空手道とは?」を紹介します。でも簡単にまとめすぎて、充分でないところ、不正確なところもあります。以下のさまざまな文献にあたり、じかに古伝に接し、自分の身体で確かめながら、少しずつ答えを探していってください。
「一器水瀉一器 〜 少林寺流空手道 型の継承と真実」(抜粋)
奥野乙比古師範(東京)が発行した標記タイトルの冊子の中から、奥野師範の了解を得て、《まえがき・第1章「拳聖喜屋武朝徳師と仲里常延先生」・あとがき》を抜粋してご紹介します。
少林寺流 道場訓・稽古心得・達人の教え
下記の冊子から、少林寺流の「道場訓」、「指導理念」、「稽古の心得」、「達人の教え」などの項を抜粋してご紹介します。
全沖縄空手道連盟の沿革
2021年4月18日におこなわれた全沖縄空手道連盟総会議案書から「全沖縄空手道連盟の沿革」を抜粋してご紹介します。参考資料として、右の画像をクリックすると、2015年1月25日におこなわれた全沖縄空手道連盟「第26回空手・古武道演武大会」のパンフレットを抜粋もご覧いただけます(ただしこのパンフにはけっこう重大な誤植もあります)。

『恩師を偲ぶ』(偲ぶ会実行委員会)
2016年の仲里常延先生7回忌にあわせて発行された追悼記念誌。主な内容は───グラビア写真のページ/発刊にあたって/道場訓/少林寺流道場歌/仲里常延先生の横顔/喜屋武朝徳先生の八つの型と棍/仲里常延先生の講話/型の紹介/喜屋武朝徳先生の論稿/門下生の思い出と追悼文/追悼演武会演武者一覧/追悼事業推進体制/編集後記(全80頁/2016年9月発行)。
『手を語る会創立20周年記念誌』(記念事業実行委員会)
親川仁志先生も参加してきた「手を語る会」が、創立20周年にあたって発行した記念誌。なかでも「大家を温ねて〜道場訪問」のページは、仲里常延先生はもちろん、各流会派の大家の道場を訪ね、インタビューしてきた音声記録を活字に起こした貴重な資料。必読文献のひとつと言えます(全120頁/2009年3月発行)。
『85歳の誕生日を迎えて〜自叙伝』(仲里常延)
1988年に仲里常延先生が発行した書籍『求道』とあわせ、少林寺流と常延先生を語るときに、ぜったい欠かせない書物のひとつ。さまざまな資料の集大成としても貴重です。主な内容は───グラビア写真のページ/ウェーガー家に伝わる史実・プロフィールなど/門弟たちによるメッセージ/恩師 喜屋武朝徳先生の横顔/空手修行者の心構え/恩師 喜屋武朝徳先生の8つの型と棍/少林寺流8つの型の特徴/首里手系空手道の流派系譜/求道館について/道場訓/道場歌/日頃の稽古の心得/型武道/私の武歴/少林寺流8つの型と棍(連続写真)/新聞記事など/全沖縄空手道連盟の沿革/全沖縄空手道連盟歴代三役/死とは/仲里常延年譜(全254頁/2006年4月発行)。
『拳聖・喜屋武朝徳と少林寺流』(『月刊 空手道』/福昌堂)
雑誌『月刊 空手道』2006年8月号と10月号に少林寺流の特集が掲載されました。8月号で、喜屋武朝徳師や仲里常延先生のこと、少林寺流の特徴などがまとまって、わかりやすく紹介されているので、私たちには必読の書です(10月号は「徳嶺の棍」の紹介)。8月号の特集の主な内容は───その動きは疾風迅雷!掛け試しでは負けなし!無修正主義を貫いた男・喜屋武朝徳とは!?/喜屋武朝徳の心と技を受け継ぐ少林寺流/インタビュー@最後の直弟子・仲里常延氏に訊く「名人喜屋武朝徳の素顔とは」/インタビューA仲里武思氏「先代・仲里常延の素顔と二代目の抱負」/少林寺流の特徴を先人の言葉より探る/型紹介〈アーナンクー、セーサン〉。
『拳聖 喜屋武朝徳先生とわたくし』(仲里常延)
2003年に沖縄県主導で開催された『沖縄空手道古武道世界大会』の『空手道古武道セミナー』で、少林寺流の講師をつとめた仲里常延先生が、受講者に配布する資料として作成した冊子です。主な内容は───恩師喜屋武朝徳先生の横顔/空手道修行者の心構え/恩師喜屋武朝徳先生の八つの型と棍/首里手空手道の流派系譜/求道館について/道場訓/日頃の稽古の心得/型武道/私の武歴/門弟たちによる師の紹介(全64頁/2002年11月発行)。
『一器水瀉一器 〜 少林寺流空手道 型の継承と真実(奥野乙比古)
この冊子は、奥野乙比古師範(東京)が、たんねんに聞き取りを行ない、一次史料にもあたりながら調べあげた事実をもとに著わした貴重な論考です。主な内容は───まえがき「継承の真実」/第1章「拳聖喜屋武朝徳師と仲里常延先生」/第2章「仲里常延先生武歴」/第3章「型と形」/第4章「資料」/あとがき(全32頁/2002年4月発行)。
喜屋武朝徳先生 生誕130年記念演武大会』(仲里常延)
2000年8月、全沖縄少林寺流空手道協会が主催した標記の演武大会で配布された冊子です。主な内容は───あいさつ・祝辞/拳聖 喜屋武朝徳先生の横顔/空手道修行者の心構え/拳聖 喜屋武朝徳先生の八つの型と棍/少林寺流命名記念碑の建立/拳聖 喜屋武朝徳先生の顕彰碑建立/日頃の稽古時の心得/参加道場と演武者名/高段位受検者小論文/私の武歴(全62頁/2000年8月発行)。
『沖縄研修9回目を迎えて』(仲里常延)
2006年8月の少林寺流沖縄研修のために用意された冊子です。主な内容は───恩師 喜屋武朝徳先生の八つの型と棍/道場訓/少林寺流八つの型の特徴/少林寺流の指導理念/道場歌/空手道・古武術保持者としての顕彰碑の建立/日頃の稽古の心得/全沖縄空手道連盟の沿革/仲里常延年譜(全32頁/2006年8月発行)
『チャンミーグヮー』(今野敏/集英社)
これも私たち少林寺流門下生、必読の書と言っていいでしょう。少林流系の空手家でもある作者の今野敏氏が、たんねんに調査してきた史実をもとに、喜屋武朝徳師(チャンミーグヮーはあだ名)の生涯を描いたフィクションです。100%史実というわけではありませんが、型の理合や稽古の要点を朝徳師に語らせているところなど、武道作家・今野敏氏ならではの力作です(全348頁/2014年9月初版発行)
『嘉手納町の先人たち』(嘉手納町教育委員会)
嘉手納町教育委員会が小中学生むけに発行した副読本(非売品)。嘉手納町出身の偉人6人のひとりとして喜屋武朝徳師も紹介されています。子どもむけにわかりやすく書かれていて、沖縄の歴史と文化全般についての知識も深まります。「世界にほこる沖縄の空手/喜屋武朝徳」の項の内容は───武人の子として/新しい時代/馬車持人(バシャムッチャー)/指導者として/むすび(全254頁/2006年4月発行)。
『嘉手納町史〜資料編2 民俗資料(嘉手納町史編纂委員会)
「第9章 芸能/第2節 競技・娯楽/4 空手」の項で、36ページにわたって空手を解説。そのほとんどを喜屋武朝徳師の紹介にあてており、エピソードなども満載です。これ以外の各巻も、嘉手納町中央公民館・民俗資料室で閲覧・購入できるので、唐手史の研究に重宝しますよ(全746頁/1990年3月発行)。
『沖縄空手界のチャンミーと呼ばれた漢(おとこ)(伊禮博)
サブタイトルに「新説/喜屋武朝徳/立志編」とあるように、あらためて喜屋武朝徳師の青年時代(誕生から26歳まで)に光をあてて史料を整理し、2010年9月20日(朝徳師の命日)にひらかれた生誕140周年・没後65周年記念シンポジウムを期して発表された。続編もすでに準備されているそうなので、期待したい(全90頁/2010年9月発行)。
『空手道・古武道基本調査報告書』(沖縄県教育委員会)
1991年度から3ヵ年にわたり、沖縄県教育委員会が空手道・古武道について体系的な基本調査と記録保存の事業をおこなった。 その結果をまとめたのが本書。 その時点での斯界のようすがよくわかり、たいへん興味深い。所属流会派にかかわらず、必読の書のひとつといえる。 若かりし常延先生や仁志先生の姿も! (全184頁/1997年6月発行)。
『錬膽護身 唐手術』(富名腰義珍/榕樹社)
富名腰義珍が大正11年に著わした世界初の空手書『琉球拳法唐手』の版が関東大震災で焼失したため、内容に若干の変更を加え、図のかわりに型の写真を掲載し、あらためて大正14年に発行された著作の復刻版。主な内容は───唐手とは何ぞや/唐手の組織/唐手の基本及び型/唐手研究余録(全320頁/1996年12月復刻版発行)
『本部朝基と琉球カラテ』(岩井虎伯/愛隆堂)
大正15年と昭和7年に、それぞれ発行された本部朝基の著作を復刻し、著者の歴史的考察を加えた好著。主な内容は───復刻版『私の唐手術』/復刻版『沖縄拳法唐手術』/琉球及び手史概論/琉球拳法の歴史(全192頁/2000年8月初版発行)
復刻版『拳法概説』(三木二三郎・高田瑞穂/榕樹書林)
唐手が本土に紹介されて間もない昭和4年、東京帝大唐手研究会の学生が本場・沖縄で、当時の大家達から学んだ貴重な記録。「唐手とは何ぞや」に始まり、「拳の握り方」「足の立ち方」など基本、いろいろな型を図解で解説し、喜屋武朝徳の「唐手の練習と試合の心得」なども収録されている(全288頁/2002年9月復刻版発行)
『対談 近代空手道の歴史を語る』
    (儀間真謹・藤原稜三/ベースボールマガジン社)
大正期以後の空手の生き証人・儀間真謹氏(糸洲安恒・屋部憲通に師事)に、さまざまなテーマでインタビューした貴重な記録。主な内容は───[1]近代空手道と琉球唐手術/[2]国相・懐機と福建人三十六姓/[3]琉球唐手術と中国南派拳法/…/[36]あとがき/[付録]各流派の技術体系(全424頁/1986年10月初版発行)
『格闘技の歴史』(藤原稜三/ベースボールマガジン社)
古代メソポタミアの拳闘技から近代まで、まさに古今東西のさまざまな格闘技を概観できる全768頁の大作です。主な内容は───闘争の起源と拳闘技/《欧州編》/《中国編》/《日本編》日本古代の武技/武芸十八般の種目と思想/異人と武術/素手格闘術の始原/古代拳法の流派考/格闘術の流派と流祖/近代空手道と琉球唐手術/幕府講武所と大日本武徳会/攻防の真髄(全768頁/1990年3月初版発行)
『中国拳法伝』(笠尾恭二/福昌堂)
唐手のルーツを知るために読んでおきたい本。主な内容は───少林寺拳法のなぞ/拳法の発生と確立/『水滸伝』の拳法/倭寇動乱期の拳法/清朝治下の拳法/中国革命の中の拳法(全272頁/2000年9月初版発行)
『沖縄空手古武道事典』(高宮城繁・新里勝彦・仲本政博編著/柏書房)
「沖縄伝統空手古武道の<心><技><体><理><美><史><流><人><誌>等々の諸相を解明し、その歴史や事理を理論的に学際的に整理する作業は、我が国ではいまだかつて試みられたことはない。…中略…沖縄伝統空手古武道に関する情報は、沖縄が斯道の本場なるがゆえに、迎合的に、あるいは、牽強付会的につじつまを合わせるが如くして飛乱し、まとまりのつかない正論不在の様相を呈している。そういう情報乱脈の事態に終止符を打つべく、学際的な論理に裏付けられたものを、私たちは21世紀の国際社会に遺したい」(序文より)との意気込みで編集された事典。資料や事項索引はもちろん、読みごたえのある論考も豊富です。私たちにとっては、まちがいなく必読文献のひとつです(全748頁/2008年8月初版発行)。
『沖縄空手の真実』(フル・コム編/東邦出版)
『沖縄空手古武道事典』の編著者ともなっている沖縄伝統空手界の重鎮たちへのインタビューや実演記録などから構成され、『〜事典』をかみくだいて、大衆的に紹介してくれている書籍のような気がする。主な内容は───達人座談会/歴史/型と三大流派/鍛錬型/鍛錬(全248頁+DVD/2009年6月初版発行)。
『武士猿(ブサーザールー)(今野敏/集英社)
『しんぶん赤旗』書評欄に、めずらしく空手の本が紹介されていたので、思わず買ってみたら、はっきり言って、めちゃめちゃ面白い。本部朝基の生涯を追うフィクションでありながら、「さもありなん」と思わせ、ストーリーに引き込まれる。しかも引き込まれて、どんどん先を読みたいのに、度々、本をおいてナイファンチをやってみざるを得なくなる! 喜屋武朝徳師は、本部家の分家筋・本永家の人。求道館門下生の私たちとしては、ぜひ読んでおきたい一冊。上掲の『本部朝基と琉球カラテ』、『錬膽護身 唐手術』や、同じ今野敏氏による『義珍の拳』(集英社)とあわせ、読んでみてほしい(全328頁/2009年5月初版発行)
『空手伝真録〜源流型と伝来の謎を解く(金城昭夫/チャンプ)
唐手の歴史に新説を唱える問題提起の書。[上巻]仲里常延先生が序文を書いており、私たちには一読の価値あり。主な内容は───空手道伝来の概説/中国武術の沿革/風雲!福建南拳法の変遷/空手道の沖縄伝来(全224頁/2005年6月改訂増補版)[下巻]空手道源流の謎を解く/空手道型名称の中国原語考察/琉球古武道の武器名称の考察(全320頁/2008年5月初版発行)。
世界の文化遺産 沖縄空手の巨星たち』(濱川 謙/新星出版)
沖縄県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保持者の9人(仲里常延先生のほか仲里周五郎・宮平勝哉・糸数盛喜・伊波康進・友寄隆宏・湧川幸盛・八木明徳・長嶺将真の各氏)が紹介されています。常延先生の項以外でも、喜屋武朝徳師に関するエピソードが紹介されているのでお勧めです。常延先生の項の内容は───型の無修正主義に徹して/県立農林学校へ/比謝橋の道場/武専を断念し修業/喜屋武の八つの型/忘れがたい師の演武/中国大陸を徒歩横断/世界の空手道の礎/連盟活動の安定/嫡嫡相承/仲里常延年譜(全282頁/2003年11月発行)。

沖縄空手道少林寺流「斯道の館」
言うまでもなく、私たち東神戸同好会が指導を仰ぐ親川仁志先生主宰のウェブサイトですから、こまめにチェックして、しっかり学習しましょう!
沖縄空手道少林寺流振興会 facebook
私たちが所属する少林寺流振興会の facebook です。
全沖縄古武道連盟 facebook
全沖縄古武道連盟の facebook です。
親川仁志先生 facebook
親川仁志先生個人の facebook です。
常延先生を偲ぶ会 facebook
2016年9月の追悼行事用 facebook です。
求道館BBQ交流会 facebook
2016年9月の追悼行事オプション企画の facebook です。
沖縄伝統空手総合案内ビューロー
沖縄の空手4団体で構成する沖縄伝統空手道振興会の方針に沿って「沖縄伝統空手・ネットワーク形成支援実行委員会」が運営するサイトです。
沖縄伝統空手道振興会
沖縄の空手4団体で構成する沖縄伝統空手道振興会のサイトです。
少林寺 公式ホームページ
嵩山少林寺の公式ホームページ(中国語[簡体字]または英語)です。
Wikipedia フリー百科事典
「Wikipedia」はインターネット上でオープンに運営されている(誰でも記事を投稿したり訂正したりできる)百科事典。「空手道」「喜屋武朝徳」などで検索すると、いろいろな記事が読めます。ただし、情報の正確さを誰も保障してくれないことを承知のうえで、利用してください。
(株)守礼堂
私たちが空手衣をつくってもらったり、武具を購入するお店(カタログ)。
民宿海野
求道館に何日も通って稽古するとき、お世話になる民宿です。

たるーの島唄まじめな研究
唄三線を歌詞の意味から追究したいときに参考になります!
琉球國祭り太鼓
「もっと空手を知る」リンクという趣旨からはずれるかもしれませんが…。
初めてのホームページ講座
いつも「参考書」として活用させていただいています m(_ _)m
今は「初めて」でも、本格的に上級者をめざす人のための内容が、とても充実!
沖縄フリー素材集 オキナワン スタイル
私たちも素材を使わせていただきました m(_ _)m